デモトレードの世界では、私は無敵だった。
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エントリーは完璧なタイミング
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利確も損切もルール通り
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トレードノートには名言が並ぶ
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冷静沈着、感情ゼロのAI系トレーダー
「これはもう、プロだな」
「今の俺なら資金管理セミナー開けるぞ」
「年利300%、いける(錯覚)」
そして迎えた、運命のリアルトレードデビュー。
資金を入金。ログイン完了。いざ、尋常に――
あれ?
手が震えてる?
なんか、心拍数上がってない?
「バチコーンッ」てエントリーしちゃったんだけど!?
● アドレナリン暴走モード発動
リアルポジのボタンを押した瞬間、
あなたの中の冷静なAIトレーダーは蒸発します。
代わりに現れるのは――
“感情でポジる人間”の中でも最上位クラスの野生型トレーダー”。
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スプレッドの広がりにビビる
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予想外の動きにキレる
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損切りができず見守る(“耐える力”だけ上昇)
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チャートを見ながら「頼むっ!頼むってばぁぁ!!!」と念を送る
もはやFXというより呪術。
● よくある勘違い
「デモで勝てたんだから、リアルでも同じことすればいいだけ」
→ 違います。
→ それ、スポーツジムのランニングマシンで無敵になったから、いきなり箱根駅伝出る人の理屈です。
● なぜ人は“リアル”で豹変するのか?
それは――「失うもの」があるから。
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リアルマネー
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自尊心
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SNSで言っちゃった「俺、勝ち続けてる」発言
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家族に内緒で入れた10万円
これらがすべて、エントリーボタンを押した瞬間、
「アドレナリン燃料」として点火されるのです。
● 処方箋:本番を“本番にしない”メンタル作り
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少額で「リアルだけど気楽」な環境を作る
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ロットを1/10にして“トレード筋”を育てる
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ポジる前に「これはデモ」と3回唱える(※効くかは知らない)
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リアルトレード時は部屋を暗くして、落ち着いた音楽をかけると野生化を防止可(当社比)
● まとめ
デモポジで勝てても、リアルポジで野生化してしまっては元も子もありません。
ポジポジ病の真の恐ろしさは、
「ポジるかどうか」じゃなくて、**「感情でポジってしまうその瞬間」**にあります。
アドレナリンが湧いたら深呼吸、
心が震えたらスマホを置いてコーヒーでも淹れましょう。
ポジポジ病の卒業は、
**“リアルポジでも感情を揺らさずにいられる自分”**との勝負です!


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