ポジポジ病院通信 第二十八回:目を閉じて 頭に響くは ポジの音

 ある夜ふと、トレーダーは思うのです。

「最近、チャートよりも“音”で満たされてる気がする…」

目を閉じると、そこに浮かぶのはローソク足ではなく、
あの音。
そう、ポジの音。

「バコッ」
「チャリーン」
「ピコーン」
「ガォォォォォン!!!」

――あなたの耳にも、鳴り響いていませんか?


● 音を愛でる者たちの末路

ポジの音、それは本来“エントリー”や“決済”を知らせるための効果音。
しかし、ポジポジ病患者にとってはそれが脳に快感を直送するトリガーになります。

  • 「この音…癖になるんだよね…」

  • 「無音でポジるなんて、考えられない」

  • 「あれ?音が出ない…やべぇ、ポジれない(禁断症状)」

そんなあなたはもう、チャートを見ていない
耳で取引している。

プラットフォームや業者によって、そのサウンドは千差万別。

そして、ポジポジ病患者は自分のお気に入りの音を探して業者を渡り歩くのです。
もはや音フェチ転職


● 音が鳴る=生きてる証?

“ポジの音”は、ポジポジ病患者にとって「生存確認の鼓動」に近いもの。
チャートが動いてなくても音さえ鳴れば安心。
そして無音が続くと不安になり、とりあえず音を聞くためだけにポジる

…完全に、音中毒です。


● 対策:まずは音を切ってみましょう

  • 音をオフにする

  • 音ではなく“ルール”でポジる

  • ポジったとき、音が鳴らなかったら「ラッキー」と思える練習をする(高度)

“耳に快感”が入ってくると、脳は判断を委ねやすくなります。
音による「トレード報酬システム」は、知らず知らずのうちにギャンブル脳に近づけてしまいます。


まとめ

ポジの音にときめきを感じたあなた、すでに“耳ポジ病”のステージです。
そしてその先には「鳴らすためにポジる」「音を聞いて落ち着く」という、底なしの中毒沼が待っています。

ポジポジ病克服の第一歩は、音じゃなくて根拠でポジること。
チャートを“見る”、ルールを“守る”、そして“耳”は一度、休ませてあげましょう。

…それでは、最後にひとこと。

ガォォォォォン!!(※ホンモノ)


 

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