トレードの現場でよく聞く言葉――
「ナンピン」と「買い増し」。
似たように思えて、まったく意味合いが違うこの2つ。
ポジポジ病が進行すると、どっちがどっちかあやふやになったまま、
とにかくポジションを足すという荒療治に出がちです。
それでは冷静な判断はできません。
今回はこの違いを明確にしておきましょう。
● ナンピンとは?
ナンピンとは、
含み損が出ている状態で、さらに同じ方向にポジションを追加する行為です。
たとえば…
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ドル円を150円でロング
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149円に下がって含み損
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そこでさらにロング追加(ナンピン)
これにより、平均取得価格が下がるため、
**「戻してくれればトントン、またはプラスで逃げられる」**という思考がベースです。
✅ ナンピンの特徴:
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含み損を抱えている時点で実行される
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相場が**“逆行している”**状況
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ロスカットを遠ざける可能性もあるが、資金を削る危険も大
● 買い増し(売り増し)とは?
一方の「買い増し」とは、
すでに含み益が出ている状態で、さらに同じ方向にポジションを追加する行為です。
たとえば…
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ドル円を145円でロング
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現在146円で含み益中
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長期トレンドと判断してロング追加(買い増し)
これは、トレンドに乗って利益を伸ばすための行動であり、
状況判断・戦略に基づいた“攻めの追加”です。
✅ 買い増しの特徴:
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含み益の状態で追加する
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相場が**“想定通りに動いている”**状況
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リスクを増やしつつも、リターン最大化の狙い
● ポジポジ病患者が混同しやすい理由
ポジションを持つこと自体に快感を覚え始めると、
「ポジを足す理由」はもはや都合の良い後付けになります。
「これはナンピンじゃない、トレンドが変わるだけだ」
→ 実はただの願望ナンピン
「これ買い増しです!」
→ 含み損の状態で“買い増し”はしません!
このように、冷静な判断ができていないと、自分で自分をだまし始めます。
● まとめ:自分の目的を確認する
ポジションを追加する前に、自分に問いましょう:
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“損を取り戻したいから”足すのか? → ナンピンです。注意が必要。
-
“利益を最大化するために”足すのか? → 買い増し。計画的ならOK。
そして、どちらであっても、あらかじめルールを決めておくことが重要です。
足す前に、**「なぜ今なのか」**を言葉にしてみてください。
答えに詰まるなら、やめておいたほうがいいポジションです。
“ポジを足す”というシンプルな行動の裏に、
どんな意図があるのか――
それを見失わないことが、ポジポジ病の脱出にもつながります。
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