ポジポジ病院通信 第三十七回:そのステイはきっと危険の予兆

 

「今日は冷静に、条件がそろうまでステイだ。」
画面にチャートを映し、コーヒーを片手に落ち着いて座る。
一見、理性的。大人のトレーダーに見えます。が――

そのステイ、ほんとに“待てて”ますか?


● 長く張りつくほど「焦り」が芽を出す

トレードにおいて「待つこと」はとても大切です。
ただしそれは、“何もせず見続けること”ではありません。

  • エントリーポイントを探すつもりが、

  • 気づけば30分、1時間とチャートを凝視…

  • いつの間にか「動いた!入る!入らなきゃ!!」と焦りが発生

  • → そして条件が整っていない“なんとなくポジ”へ

「完璧なタイミングを待ってたはずなのに…なぜ…?」


● ステイしてるつもりが、ポジの準備体操

実はこの“ステイ状態”、ポジポジ病の中期〜重症段階で
よく見られる症状です。

✅ 待つ → 我慢 → ストレス蓄積 → 解放(ポジ)
このループは、
ただのポジ禁リバウンド


● 緊張感とこだわりが、判断を鈍らせる

ずっと監視してるからこそ、

  • 「ここで動いたら反応したい」

  • 「この形は前も上がったやつだ」

  • 「チャンス逃したくない!」

と、“勝手な確信”と“プレッシャー”が膨張していきます。

結果、冷静だったはずの自分が、
「なんとなくエントリー」に手を伸ばしてしまう…


● 対策:画面を見る=トレードではない

本当に「ステイ」を貫きたいなら:

  • 条件を明文化する(ローソク足3本で反転確認など)

  • 時間を区切ってチャートを“閉じる”習慣を持つ

  • アラートや通知に頼って、**“見張らない勇気”**を持つ

そして、ポジポジ病患者には特に重要なこと:

「チャートと向き合う時間」と「トレードの質」は比例しません。


● まとめ

チャートに張りついていたのに冷静に見えた自分――
実は、ポジるための言い訳を探していただけなのかも?

そのステイ、本当に戦略的な待機ですか?
それとも、**“ポジりたい”をガマンする緊張感からくる前兆”**ですか?

ポジポジ病は、「待つ姿勢」すら変化させてきます。
本物の“ステイ”ができてこそ、一流のポジションが取れるのです。

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