ポジポジ病院通信 第四十五回:逆張りの罠

 これは、ある患者の実話です。


● 病の始まり

FXを始めたばかりの頃――
右も左もわからない中でチャートをじーっと見ていた患者。

「おや?これって…上行ったり下行ったり、繰り返してるだけじゃない?」

そこでひらめきます。

💡「じゃあ、ギザギザの頂点で売って、谷底で買えば無敵じゃん!」


● 実践!逆張りチャレンジ

勇気を出して、過去チャートの反転ポイントを確認。
そしてリアルタイムでも頂点っぽい所で売り、谷底っぽい所で買い。

結果は――

🎯 ぜんっぜん、思った方向に行かない。


● 原因はシンプル

あとで振り返ると、

  • 表示してた時間足を全く意識していない

  • スケールがどのくらいの幅かも理解していない

  • 取れる利益幅の見込みゼロ

  • 逆行時の損失想定もゼロ

つまり、
「反転しそうに“見えた”から」だけでポジったわけです。

これを医学的に表すと――

視覚依存型ポジポジ病(初期)


● 直感は時に猛毒

もちろん経験を積んだトレーダーなら、直感も武器。
しかし、経験ゼロでの直感はほぼ「願望」です。

「このギザギザ、反転する気がする…」

「よし、売りだ!」

「ぎゃあああああああああ」


● ポジポジ病院からの診断

  • 診断名:ギザギザ即ポジ症候群

  • 症状:時間足も損益幅も考えず、“見た目”だけで逆張り

  • 治療法:まず時間足とスケールを確認する習慣をつける


● まとめ

チャートはギザギザして見えても、その裏には時間の流れと価格のスケールがあります。
それを理解せずに逆張りするのは、初めての登山で富士山を半袖で登るくらい危険。

次に「頂点だ!」と思ったら、一度ズームアウトして全体を見ましょう。
…それでもポジったら――

にゅーーーーーいん!!!🏥📉


ポジポジ病院通信 第四十四回:緊急対策!? まずはワンクリックをなくしてみよう

 

「よし!ポジる!」
――そのワンクリックが、あなたの口座残高をジワジワと削り続けていませんか?

ポジポジ病の初期治療として、まずオススメなのが “ワンクリック取引の停止” です。


● ワンクリックは便利?それとも凶器?

確かに、MT4/MT5や一部の取引ツールにあるワンクリック機能は、反応速度を求めるスキャルパーには命綱。
でも、ポジポジ病の患者にとっては――

💥 「押せる距離に核ミサイルの発射ボタン」

くらいの危険物です。


● 再確認ウィンドウ=強制クールダウン

ワンクリックをオフにすると、注文時にこんな確認が出ます:

「この注文を実行しますか?」

熱くなっているとき、この2秒の間に冷静さが戻ることがあります。

✅ 「あれ?本当にこのポジ必要?」
✅ 「今のは反射で押しかけてたな…」

まさに**強制的に頭を冷やす“心理エアコン”**です。


● 中長期派は無傷、短期派は…危険信号?

ファンダ派や、日足・週足単位で相場を見るタイプなら、この設定変更で取引の不便はほぼゼロ。

逆に、**「瞬間のレートに合わせたいんだよ!」**とムキになる人は…

🎯 高確率でポジポジ病。
🎯 しかも重症化予備軍。

そのレート、0.2秒後には消えてます。
それでも飛びつきたいなら、もはやチャートじゃなく釣り堀に行ったほうが安全です。


● ポジポジ病院からの診断

  • 診断名:ワンクリック依存型ポジポジ病

  • 症状:ポチるスピードと損切りスピードが反比例

  • 治療法:ワンクリックを封印し、2秒の“注文瞑想”を挟む


● まとめ

ワンクリックの封印は、ポジポジ病対策としてはローリスク・ハイリターンな治療法。
「ただの設定変更」が、口座残高の延命装置になることもあります。

もしあなたが今日もワンクリックで3回ポジっているなら――

にゅーーーーーいん!!!🏥📉


ポジポジ病院通信 第四十三回:マジョリティ、マイノリティ 真の勝者とは

どんな世界にも「マジョリティ(多数派)」と「マイノリティ(少数派)」があります。

言葉の通り、マジョリティは同じ方向を見ているトレーダーが多数派、マイノリティは少数派です。

普通に考えれば、多数派の方向に相場が動くはず――そう思いますよね?
しかし現実は、必ずしもそうではありません。

なぜなら、相場を大きく動かすほどの資金力を持っているのは、圧倒的に少数派だからです。
世の中の縮図と同じで、富や資本はごく一部の手に集中しています。
この「大資金マイノリティ」が本気で動くと、たとえ多数派が逆方向を向いていても、その流れを丸ごと巻き込み、相場を支配してしまうのです。

では、真の勝者はマジョリティなのか、それともマイノリティなのか?
答えは意外とシンプルです。
どちらの立場にいるかを理解し、その特性に合わせて利益を最大化できる人こそが、真の勝ち組と言えるでしょう。

…そしてもう一つ、忘れてはいけない事実があります。
それは――真の勝者は、ポジポジ病という制御不能の病にかからない人であるということ。

多数派か少数派かよりも、まずは自分の右手のクリック癖をコントロールできるかどうか。
そこが最大の分岐点です。

ポジポジ病院通信 第四十二回:逃した魚は特大だった!?の危険性

 静かな相場の中、チャンスを見つけてクリック!

……の瞬間、ピョンッとレートが飛び、注文がはじかれる。

「えっ、なんで!?今の絶対入れてたのに!」
――この時点で損失はゼロ。
そう、まだ何も始まってすらいません。


しかし、人間とは不思議なもので…

その後、チャートが自分の思い通りに動くと、
なぜか脳内でこんなナレーションが流れます。

「もしあのとき入れてたら……+15万円の爆勝ちだった……!」

えーと、実際にはポジってません
むしろ勝ちトレードどころか、トレードすらしてません。


■ 逃した魚を特大化する心理

こういうとき、なぜか頭の中で「注文→決済」の間の全工程が省略され、
一番おいしい部分だけが現実化されます。

  • 途中の含み損?記憶から抹消

  • 利確ポイント?天井ドンピシャで設定

  • そもそも損切りの可能性?ゼロ扱い

結果、何もしていないのに脳内勝ちトレード数が+1されます。
しかも“最高のところで決済した体”つき。


■ この思考が危険な理由

逃したトレードを特大魚に変換すると、次の思考が生まれます。

「次は絶対逃さない!どんな状況でも入ってやる!」

これがポジポジ病の加速装置。
冷静さを失ったエントリーが連発され、
気づけば「勝ってたはずの+15万」が、
現実世界で「-15万」に変わります。


■ 結論:連れていない魚は、水底の長靴(ゴミ)かも

トレードは注文から決済までがワンセット
途中のドラマも含めて、それがトレードの現実です。

逃した魚を特大に感じてしまったら、
それはもうポジポジ病の診断確定。

今日からあなたは“脳内爆益型ポジポジ病”患者です。

おめでとうございます(おめでたくない)。

 

ポジポジ病院通信 第五十七回:さすがに患者は激減?クリスマス相場

  ● チャートが眠る季節 12月も半ばを過ぎると、世界のトレーダーたちはお休みモードに入ります。 欧米はクリスマス休暇、日本も年末ムード。 その結果―― チャートは眠りにつき、ほとんど動きません。 📉「今日は静かだな…」 📈「昨日も静かだな…」 ローソク足すら...